青汁の効果・効能と薬事法による制限
青汁の効果を知りたい、“効能”について調べたい方も多いと思いますが、実は青汁の効果に関する情報は基本的にありません。
“効能を謳うことの出来る商品”に関しては薬事法により表現が規制されており、勝手に効能を記載することは日本の法律により制限されているのです。
この効果や効能を謳える商品には“医薬品”や“医薬部外品”などがあります。
こちらは厚生労働大臣による承認が必要ですので、治験などによる検証を経て、実際に効果や効能のあることが確認されています。
けれども、青汁は医薬品や医薬部外品ではなく“健康食品”であるということから、たとえ事実であっても、法律上、効果・効能は謳えないというのが実情なのです。
ですので、歯切れのわるい、極めて曖昧な表現が多いわけですが、これは消費者が病気が治癒するなどの過剰な期待を持って購入してしまうことを防ぐために大切な法律となっています。
~ 健康食品は医薬品ではない? ~
青汁以外にも、近年注目を集めているコラーゲンやヒアルロン酸などは体に良いというイメージはありますが、“飲んだ際の効果に関しては証明されていない”というのが実際のところです。
健康食品とはいっても、実は体に対する働きについては非常に曖昧なのです。
もちろん、証明されている科学が全てでは無いので、「証明されていない=効果が無い」ということではありませんが、“過剰な期待”を持つことはあまり良いことではありません。
青汁は医薬品ではなく、あくまで健康食品であると考えて利用するようにしましょう。
もし、体の調子が悪いときには、健康食品やサプリメントなどで何とかしようと考えずに、きちんと病院に行くことをおすすめします。
健康食品における青汁の分類
いわゆる健康食品と呼ばれるものには、「栄養機能食品」、「特定保健用食品(トクホ)」、「一般食品」の3種類があります。
このうち、青汁の多くは栄養機能食品に属することになります。
【栄養機能食品】
一般的な青汁はこの分類に属しています。
含まれている栄養成分が基準値を満たせば、厚生労働大臣の認可が無くても、その栄養素を食品表示できます。
現在のところ、表示可能な成分は“ミネラル類が5種類”と“ビタミン類が12種類”となっています。
~ 青汁に含まれる栄養成分とは? ~
青汁は“ケール”や“大麦若葉”、“ゴーヤ”などの栄養価の高い野菜を原材料を使用して作られています。
これらの原材料には“食物繊維”や“ビタミン”、“ミネラル”など健康に一定の効果のある栄養素が数多く含まれます。ですので、青汁はこれらの栄養素を補う効果のある食品と考えてよいでしょう。
ただ、ケールや大麦若葉、明日葉、あるいは桑の葉や長命草など、使用されている原料が違えばその栄養価にも違いが出てきます。
当ブログで詳細に比較・検討なさいまして、いろいろな商品をお試しください。
【特定保健用食品】
通称“トクホ”とも呼ばれる健康食品の分類です。
こちらは厚生労働省が商品ごとに個別に許可を出す健康食品ですので、ある程度の効果・効能を表示することができます。
ただ、青汁で特定保健用食品の許可を得ている商品はあまり多くはありません。
なるべくこれらの指定がされている商品を選ぶと安心ですが、コストがかかるためか、特定保健用食品の青汁は非常に数が少ない傾向にあります。
加えて、信頼性という面からいっても、発がん性によるエコナのトクホ返上の例もありましたが、あくまで目安程度に判断されることをおすすめします。