ケールとはどのような野菜ですか?

ケールは地中海沿岸に生育している野菜で、和名は緑葉甘藍(リョクヨウカンラン)というアブラナ科に属する植物です。

地中海が原産の野菜ではありますが、日本で消費されるケールのほとんどは日本で栽培されています。青汁などの原料として、南は沖縄から北は北海道まで1年中栽培が行われている植物です。

このケールは、栄養価が豊富に含まれていることから野菜の王様とも呼ばれています。

ケールは日本では馴染みの薄い野菜ではありますが、キャベツに良く似た野菜です。ただ、キャベツとは異なり、結球(丸い形状に葉が巻くこと)はせず、葉は扇状に広がった形状をしています。(※左はキャベツ、上はケールの画像。)

ケールは季節に応じて一年中様々な地域で栽培されていますが、冬キャベツが甘いように、"冬は甘く"、"夏は苦い"という特徴があります。
ただ、一般的には"苦味"と"青臭さ"の強い野菜で独特のクセがあり、あまり食用には向いていません。

けれども、野菜は食べ易く品種改良が行われることによって、失われてしまった栄養素も数多くあります。その点、ケールはキャベツの原種に非常に近い野菜なので、野生植物の持つ栄養を失うことなく豊富に含まれているのです。

また、クセがあるといっても、これは「野菜そのものの味」ですので、加工された青汁の場合は、各販売業者の独自の製法により、できる限り飲みやすい商品にするための様々な工夫がおこなわれています。

現在販売されているケールを原料とした粉末青汁は、そのほとんどが「飲みやすい」というのが全体的な傾向といえるでしょう。

ただ、冷凍商品の場合、急速冷凍されたジュースがそのまま使用されていますので、多少は飲みにくさがあります。
ケールが原料の青汁は、粉末や粒タイプ、あるいはモンドセレクション受賞などの商品を選択すると比較的、飲みやすいといえます。